- ■ 受注先
- 海外産業人材育成協会 (HIDA)
- ■ 実施期間
- 2013年8月21日、10月30日
- ■ 担当業務
- インターン派遣前国内事前研修講師
- ■ 担当者名
- 清水 邦保
2013年から始まった経済産業省初のプロジェクト「国際即戦力育成インターンシップ事業」の運営を受託したHIDAからWBAが講師派遣要請を受けた。同事業は、我が国の若手社会人を開発途上国にインターンとして派遣し、我が国と派遣国の経済協力強化、及びビジネス関係の発展を担う架け橋となる人材を育成することを目的として創設された。
●HIDAからの受注
同事業の目的をより確実に達成するため、インターン派遣前に国内研修が実施された。HIDAから研修プログラム中の「異文化ビジネスマネジメント」をテーマとする講義への講師派遣要請を受け、私が2013年8月15日及び10月30日両日にわたり1日6時間の講義を行った。
●講義概要
グループディスカッションによる事例演習を中心とする内容とし、講義時間の約6割を事例演習に充てた。
座学講義は、①文化の本質、②日本文化の特殊性、③カルチャーショックへの対応、④異文化の中でのコミュニケーション、⑤文化の違いを乗り越えて現地の人々との価値観の共創などとした。「文化や価値観の違いは表面的なもので、人間の本質は人類共通であること」「派遣先国に異文化や異なる価値観を持ち込んでいるのは我々であること」「異文化への対応は精神的成長の機会と前向きにとらえることが大切であること」を理解してもらうことを主眼とした。
事例演習は、座学講義の間にグループディスカッションの形式で8本の事例演習を行った。開発途上国で発生しがちだが日本人固有の価値観では対応できない問題などを中心に、グループごとに活発な議論が行われた。